支部長挨拶



日本顎咬合学会東北支部支部長  木村純子



2011年度より日本顎咬合学会東北支部支部長をしております木村純子と申します。

 東日本大震災より5年3か月が経ちましたが、いまだに被災地の復興は進まず、原発事故の問題も深刻な状況のままで本当に心が痛みます。震災の記憶が薄れないようにして、少しでも早い復興を願っておりますので、東北支部も元気に頑張って活動をして行きたいと思います。皆様のご指導とご協力をお願いいたします。下記に今までの支部活動・記録を掲載いたします。

< 東北支部の歴代支部長 >
 東北支部の初代支部長は菅野博康先生で、その後平成6年〜16年まで菅崎直身先生、平成17年〜22年まで佐藤善徳先生が支部長を務められました。菅野元支部長は歯科医療向上のために多くの研修会を開催し、菅崎元支部長は会員の絆を強くして、支部機構・運営のしっかりした基盤を作り、佐藤前支部長は歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士の三位一体で運営するなど、「みんなで元気に明るいチームワーク」をモットーに支部の発展を遂げられました。

< H23年3月11日 東日本大震災発生 >
 震災により東北支部会員477名の内、福島県の1名の先生が大変残念なことに津波により尊い命を失われました。心よりご冥福をお祈り申しあげます。また29名の先生が甚大な被害を被りましたが (全壊・流失が岩手県2件、宮城県5件、福島県4件、大規模半壊が宮城県4件、半壊が宮城県7件、福島県4件)、本部より見舞金(1.270万円)と年会費免除のご支援をしていただきました。見舞金を支援してくださいました全国の会員の皆様に心よりお礼を申し上げます。

< 平成23年度認定医教育研修会 >
 平成24年3月31日に山形県歯科医師会で認定医教育研修会が開催されました。講師の河原英雄先生は「命の入り口、心の出口 噛む」、増田純一先生は「美しい顔で豊かな人生を送るために − 生涯にわたる歯の健康づくり ―」のご講演は大変感動的な内容で、勇気づけられたとの感想が沢山寄せられました。また河原英雄先生と増田純一先生より、講師料を東北支部へ震災見舞金として寄付をして頂きまして感謝申し上げます

< 第17回東北支部学術大会・山形デンチャーシンポジウム >
 第17回東北支部学術大会・山形デンチャーシンポジウムは昨年3月に開催予定でしたが、残念なことに東日本大震災により中止になりました。このシンポジウムを企画しました高木幸人実行委員長と佐藤勝史副実行委員長の熱意を無にするのは非常に残念だったため、是非実現したいと一年後の平成24年4月1日に開催いたしました。」
 シンポジストとして、阿部二郎先生「総義歯治療の難症例への対処法」、亀田行雄先生「義歯治療をペースとしたインプラントオーバーデンチャー」、小久保京子先生「吸着する下顎総義歯を作るための技工テクニック」、佐藤勝史先生「下顎総義歯吸着システムのコンセプトと臨床」という「今まさに総義歯治療の変革のときです」という講演を行いました。昨年の申込は180名でしたが今年度は大幅に増えて271名という盛況で、会場はすごい熱気に溢れていました。つらい震災を乗り越えて、東北の会員がみんなで頑張るぞという気概が感じられたシンポジウムでした。ブース展示は14社で、このシンポジウムの関連器材や本の前では人だかりが出来ており、あっという間に完売し予約申し込みになるという盛況ぶりでした。このシンポジウムに関わりました全ての方に感謝いたします。

< 第18回日本顎咬合学会東北支部学術大会 >
 第18回日本顎咬合学会東北支部学術大会は、平成24年11月3日にようやく仙台の地で開催されることになりました。震災後私達は被災した多くの方々を診てきましたが、患者さんの生活に寄り添った歯科医療がどれだけ重要だったかを今さらながらに気づかされました。今まであまりで気にかけていなかっ「きちんと噛んで食べる」ということが、「生きる」ことにおいて最も大切な事だということを被災した方々は震災により再認識したのです。 私達も患者さんの生活に寄り添った歯科医療を行うために、歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士・歯科助手・受付みんなと一緒に行うチーム医療の重要性をさらに強く感じました。

 今回のテーマは「みんなで創る元気な歯科医院 ―チーム医療が生み出す新しい医院のかたちー」と題して開催いたします。特別講演は震災で甚大な被害を被った福島県いわき市開業の当学会理事長である渡辺隆史先生に「ファミリーデンティストリー -生活に密着した歯科医療を目指して- 」と題しご講演をしていただきます。患者さんのライフスタイルや様々な事情を考慮し、かかりつけ医としてどうすれば口腔の健康を維持して幸せになれるのかを考えたチーム医療を行うことにより、患者さんと医院との絆をより強固にしてゆけるような講演内容です。またチーム医療企画として、村上恵子先生に「歯科衛生士としての治療のゴールとは」と題して、生涯にわたって患者さんが健康な口腔を育て維持できるように、サポータ―として求められる歯科衛生士の姿をご講演していだきます。
 東北支部は、会員みんなが力を合わせてもっと元気になってゆきたいと思っています。そのためには、1人でも多くの方々が多彩な臨床を学べる日本顎咬合学会で研鑽することにより、患者さんのための歯科医療を行うことができるようになると思います。今後もみんなで一緒に楽しく学びましょう。みんなで力を合わせて、希望のある明日と歯科医療を築いてゆきましょう。まだまだ未熟ではありますが支部のために頑張ってゆきたいと思いますので、会員の皆様のご協力とご指導を宜しくお願いいたします。

< 第19回日本顎咬合学会東北支部学術大会 > 
 テーマは「みんなで創る元気な歯科医院 ―チーム医療が生み出す新しい医院のかたちー」と題して開催いたします。
 特別講演は震災で甚大な被害を被った福島県いわき市開業の当学会理事長である渡辺隆史先生に「ファミリーデンティストリー -生活に密着した歯科医療を目指して- 」と題しご講演をしていただきます。患者さんのライフスタイルや様々な事情を考慮し、かかりつけ医としてどうすれば口腔の健康を維持して幸せになれるのかを考えたチーム医療を行うことにより、患者さんと医院との絆をより強固にしてゆけるような講演内容です。またチーム医療企画として、村上恵子先生に「歯科衛生士としての治療のゴールとは」と題して、生涯にわたって患者さんが健康な口腔を育て維持できるように、サポータ―として求められる歯科衛生士の姿をご講演していだきます。

< 第20回日本顎咬合学会東北支部学術大会 ・記念大会> 
 日本顎咬合学会東北支部学術大会は、今年度で第20回を迎えることができました。これも偏に日頃よりご指導を賜り支部活動を支えて下さいました会員の皆様と、歴代支部長の菅野博康先生、菅崎直身先生、佐藤善徳先生の業績の賜物と心から感謝申し上げます。この20年間の歯科医療の進歩は目覚ましいものがあり、東北支部も地域医療のレベルアップのために研鑽し続けてまいりました。
 今回は第20回記念大会として、「生体と調和した口腔機能をめざして」のテーマの下に歯科医師・歯科技工士部門は平井順先生、歯科衛生士部門は山岸貴美恵先生の特別講演を企画いたしました。また長年に渡り四位一体の学術大会として開催しており、今回も歯科メーカーの企業展示も行います。
 平井順先生には、「確実で安全な咬合治療を行うために―スプリントを用いた全身単位の口腔治療―」について、中心位の咬合採得法やスプリント治療についてテーブルクリニックを行っていただきます。歯科治療は咬合抜きには成立しない程、生体に調和した咬合がいかに長期に安定して経過できるかが重要になりますので、滅多に見られないテーブルクリニックから多くのことが学べる絶好の機会だと思います。
 また、山岸貴美恵先生には「歯周治療成功の鍵は医院の総合力」について、長年の歯周治療の成果からどのように成功させてゆくのか、患者さんへの精神面での手助け等の治療の悩みが解決できるようなご講演していただきます。

< 第2T回日本顎咬合学会東北支部学術大会 >
 第21回日本顎咬合学会東北支部学術大会は、平成27年11月15日(日)に福島県郡山市で開催することになりました。今年度は「GPのための総合診療〜一本の歯の保存からはじまるチーム医療〜」というテーマで開催いたします。
 特別講演は、塚原宏泰先生(東京都開業)に「総合的治療を実践するには何が必要なのか?」 という演題でご講演していただきます。塚原先生は歯の保存にこだわった臨床をされており、今回は、患者さんを中心においた総合的治療への取り組みについて、力の問題も含めてお話ししていただきます。総合的治療を実践するには、一定の分野にとらわれず様々なオプションを持って治療に臨まなければなりませんが、塚原先生は口腔外科から補綴治療まで総合的に素晴らしい治療をされていらっしゃるので、今回のご講演から多くのことを学んでいただけると思います。またそれを実践するためには、歯科衛生士や歯科技工士との連携が重要であり、コ・デンタルスタッフの皆様にとっても役立つ内容を沢山聞くことができると思います。
 生体と調和した口腔機能と健康が得られることにより、健康寿命が伸び健やかな生活が送れることを願っております。そのためには、さらにより良い歯科医療を地域社会に提供することが求められていると思います。



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